まちづくり?
 このページは、日常の都市計画業務の中で感じたことをつれづれなるままに書き記したものです。  個人的独断的な意見ですのでそのつもりでご覧下さい。
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第2ステップの目標:事業化
 仮に地域住民の合意が得られて「計画」がまとまれば、あとは自動的に動いていくというものではありません。計画を実際に動かしていくためにはどうしたら良いか、考えてみましょう。
 (仮称)勉強会は、必要があれば事業実施のための新たな組織変更をしながら事業化に向けて動いていくことになります。
 より具体的には、次のような事項を考えていくことが必要になると思います。

(1)事業実施への計画の詰め

 私たちが「計画」と呼ぶものには様々なレベルがあります(参照:■まちづくりと「計画」)
 まちづくりの進捗状況によっては、構想と呼ぶべきレベルまでしか計画内容が詰まっておらず、さらに詰めが必要な場合があります。たとえそうでなくても、大抵の場合には、「計画」を実施に移していくためには、何回かフィードバックしながら、計画内容を具体的に詰めていくことが必要になります。
 地域住民からすれば少し理解しにくい面もありますので、状況に依っては「何度同じような計画をつくっていれば気が済むのか!」などと言われるような誤解を招くこともありますので、計画の進捗とともに、それを理解してもらうようなことも必要になります。
 コンサルタントにすれば、このあたりは技術や経験を最大限生かせる部分かもしれません。

(2)具体的な仕事の役割分担

 大抵の計画は大まかな骨格を定めただけのものであり、実施に移行するためには、詰めるべき詳細事項が沢山あるものです。組織も、勉強会レベルからいくつかの部会を中心に役割分担をしながら必要事項を詰めていくための、実施に向けた体制に移行する方が効率的に進められることが多いのです。
 そのため、事業実施に向けての段階では、いくつかの部会に必要な検討事項を分担して進めていくことが考えられます。一般的なまちづくりを想定して言えば、例えば、次のような部会が考えられるかもしれません。必要に応じて、そうした部会を設けながら、実施体制をつくっていくことになるでしょう。

・総務部会
 まちづくり事務的作業を分担しつつ、全体を統括する部会。全体を統括するものとして、委員会のようなものを立ち上げることもある。
・計画部会
 まちづくり計画の内容を具体的に詰める。
・経営部会
 まちづくりの資金的な事項を検討する。
・運営部会
 まちづくり全体の運営を管理する。
・イベント部会
 まちづくりを節々で盛り上げるための仕掛け(イベント)を検討する。

(3)資金的な手当

 まちづくりは、参加者(関係者)の何らかの負担が必要になります。それが単純な会合出席だけの場合もあるでしょうし、ボランティア労働的なこともあるでしょう。しかし、何と言っても最も大きな負担が経済的な負担です。これには、個人の権利・財産に係わる内容も含まれると考えて良いでしょう。
 まちづくりを支える事業費をどのように、個人個人が負担できるか、計画が特にずさんなものでなければ、それが明確にできるところまで話しが進めば、まちづくりの進捗率9割といっても過言ではないかもしれません。

 まちづくりの場合には、個々の負担の検討に入る前に、何らかの助成を前提として検討することが多くなっています。
#実は、この助成を得るための前提が、そのまちづくりの「大義名分」なのです。
 そのためには、助成を得るための話しを進めるタイミングがあります。それを逃してしまうと1年近くの期間を無駄にすることもありますので、当初から、そのタイミングを考慮しながら検討を進めることが必要になります。

 また、特に公的な補助金を得るような事業で、事業の内容によっては個々の経営状況の内容まで公表せざるを得ないような状況(決算書の提出が求められるなど)になることがあります。状況によってはそれを覚悟する必要があるということをあらかじめ知っておくことも無駄ではないでしょう。

(4)周辺住民の理解・支援

 まちづくりを行うと様々な周辺状況に変化が生じます。また、特にそれを期待して進めるまちづくりであったりするわけです。
 それらは当然、周辺居住環境に変化を及ぼすわけですから、周辺住民にも理解してもらい、可能な限り応援してもらえるようなものにしていく必要があります。
 例えば、商店街のまちづくりで市の補助金などを期待して進める場合など、周辺住民にも積極的に応援してもらえるようなものであることが望ましいわけです。それでないと周辺住民から「どうしてあんな自分たちだけのことを考えたまちづくりに市民の税金を使うのか!」と批判が生じても不思議ではありません。あまりにも具体的な例を出しましたが、こうした批判に応えるものが「大儀名分」なのです。

 今後は、まちづくりを進めるために、あらかじめ実験を行うケースも多くなってくると思われます。
 都市レベルですと、(例えば鎌倉市の交通実験のように)何年も実験ばかり繰り返しているように見える(^^ゞものもありますが、まちづくりの実験は、それが「成功だった」と皆か感じられるようなものにするために実施するべきだ、と考えてください。つまり、成功させるためにあらゆる準備をした上で実験を行うべきです。失敗するために実験をしても意味がないでしょう。
#以前コンサルティングを行ったある商店街では、周辺にどのような影響が出るか、敢えて何も準備しないで実験を行ったところがありました。結果は、周辺住民から様々な意見が出されて見事に失敗しました。事前に相談してくれれば良かったのに…と、悔やまれます。

 また、まちづくりの関係者の合意が得られていたのに、その会議に参加していない(参加することが求められてもいない)元有力者の反対でそのまちづくりがストップしたこともありました。

 まちづくりをストップする力はどこに潜んでいるかわかりません。注意深く周辺を見回しながら必要なポイントを抑えていくのは、まちづくりの当事者しかできないことなのです。

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