まちづくり?
 このページは、日常の都市計画業務の中で感じたことをつれづれなるままに書き記したものです。  個人的独断的な意見ですのでそのつもりでご覧下さい。
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我が家の耐震補強工事
 本日、2件目の耐震補強工事の見積りとスケジュールがあがってきました。
 ここでこれまでの耐震補強工事に関する簡単な整理をしてみます。
 
 その前に我が家の特徴を簡単に整理すると、次のようなことでしょうか。
・築44年。その間3回以上の大改造があり、細部の改善の積み上げのような方式は向かないと考えられること
・比較的大規模な住宅であるので、それに対応した工夫が必要なこと

●耐震シェルター方式(不動震orやすらぎ)の場合

【特徴】
・重量鉄骨製の箱形構造物を部屋の内部に据え、震度7にもゆうゆうと耐える安全な空間を確保します。もともとは避難場所としての意味合いが強かったようですが、その後、これに周囲の木造構造を緊結させて、全体の補強をするといった方向に変わってきたようです。
・不動震は構造上、「壁」が避けられないのですが、これらを簡便にするために、ラーメン(骨組み)構造で同様な役割を担おうとした「やすらぎ」というものが開発されたようです。
・友人の実家では、営業店舗を兼ねた大規模な建物であること、軟弱地盤であることなどから、これ(不動震)を3カ所に入れるという大工事になったそうです。こうなると大規模なリニューアルを兼ねてやった方が良いということで、総額1200万円の大工事になったようですが…。

【費用】
・我が家の場合、中央部の応接室に10畳規模のシェルターを設置するのに約330万円かかるということでした。これだけならまだ良かったのですが、最初に建てた部分の構造補強が必要だということで、台所部分にも四角枠のフレームを入れる必要性があり、別の壁面にはブレース程度でも補強工事が必要だということで、費用的にもかなりの上乗せが必要になってきました。
・最初の見積りでは、「工事590万円+構造設計・監理50万円」という金額でした。最終的には、合計で「590万円」ということにしてもらえましたが、当初の見込みからはかなりオーバーしてしまいました。

【工期】
・構造の詳細設計で1ヶ月。工事で2ヶ月ほど見て欲しいとの話しでした。
・もちろん、応接室と台所は内部工事が必要なので、その間はかなりの不便を覚悟する必要があります。



●耐震ポール(シーク建築研究所)方式の場合

【特徴】
・住宅の周囲に金属製の「耐震ポール」を数本設置して、ポール上部を2階の梁などに緊結。地震の力をポールに負担させることにより、1階部分の「足払い」倒壊を防止する工法です。
・ポールには鉄製とアルミ製のものがあります。概算で、それぞれ55万円/本、60万円/本ということのようです。
・住宅の規模・建物形態にもよりますが、通常の住宅ですと2本~4本程度ということのようです。
・この工法のメリットは、基本的には外部工事であり、工期も短いので生活への影響が少なくて済むこと、工事費が読みやすいことなどでしょう。

【費用】
・我が家は総2階に平屋がへばりつくような形態でもあり、全部で7本が必要との診断でした。
・我が家の場合、平屋がへばりついている部分が最も築年が古い箇所であり、強度的にも不安だったので、通常は外部に建てる柱を室内に建てて、直接2階部分を支えることにしてもらいました。この部分が2本あります。
・当然、通常の工事より複雑な工事になるのですが、総工事費は鉄製の柱で415万円(税別)ということになりました。7本というスケールメリットがあるからということでした。

【工期】
・3月15日に事前の詳細調査。それにもとづいて工事準備をし、1週間後に着工。工期は概ね2週間で、4月10日引き渡しという工期が示されました。今回の場合は、工事の2週間ほどは、室内工事が必要になるのは仕方ありません。



●結論

 以上の比較から、我が家では「耐震ポール方式」の採用となりました。つまり、2階の床部分を支えることによって、建物の倒壊を防ごうという方式を採用したのです。

・費用面でのメリットが大きかったこと
・内部のリニューアルをしたいというより、短期間で簡単に終わらせたいという要望の方が大きかったこと
・地盤は軟弱地盤ではないということが、わかっていたこと
等が、この決断の理由でした。

 もちろん費用的には大きな負担ですが、とても新築できるようなお金は用意できそうもありませんし、構造的に大丈夫でありさえすれば木造は改造が比較的自由にできるわけですから、何とかやりくりして住んでいくことにしようと思ったわけです。

 耐震補強工事の方法は、これら以外にも、外壁にピアノ線のようなものでブレスを入れる方法など、もっと安価な方法も開発されているようです。
 私が、この方法が良いと思ったのは、不動震のようにその部分は絶対壊れないという安心感があるわけではありませんが(不動震でも外の部分は壊れる可能性がないわけではない)、大地震でこの鉄柱が多少歪むことがあっても、最終的な倒壊に至るまでねばり強く持ちこたえてくれる筈だという、計算に乗ってこない強度があるように思うからです。そうした点が、木耐協などの細かな改修の積み上げ的方法や、ピアノ線のような方法と違う点じゃないでしょうか?

 現在は、とにかく様々な方法が研究されているように思います。「耐震補強は、大震災時に、建物の倒壊から家族の生命を守るとともに、震災後の復旧の拠点を確保する大切な事業」だと私は思っています。

 あなたにも、是非検討して欲しいと思います。
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